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エリカ・ラーゲルビエルケによる新作フラワーベース



Erika Lagerbielke〈エリカ・ラーゲルビエルケ〉は、Orrefors で40年のキャリアを積んできました。彼女は、Orreforsの代名詞ともいえる「Intermezzo」シリーズや、「Divine」「Melrot」「Differrence」シリーズと、繊細なデザインのテーブルウェアを得意とするエリカが今回はコスタ ボダに新たなデザインを届けます。


エリカ・ラーゲルビエルケは、スウェーデンの「海」「湖」「水」を子供のころから愛し、ガラスに魅了されてきました。ガラスの反射や光の動き・戯れは、彼女が子供の頃からやっていた水泳や・ダイビングの経験から、ガラスに水と光に関わる感覚を投影していて、スウェーデンで最も経験豊富で尊敬されているガラスデザイナーの1人です。

彼女は、スウェーデンのストックホルムで生まれ育ち、芸術を愛した両親のもとで育ちました。母親のグニラはテキスタイル アーティストとして成功し、後にスウェーデン・ストックホルムのKonstfack芸術大学の校長となりました。また父親のラースはグラフィック デザイナーでした。幼少期からデザインに自然と触れる素晴らしい環境で育ちました。エリカ自身は、早い段階で、ガラスという素材に大きな興味と情熱を持ったそうです。

彼女は、「私が幼い頃、ゴットランド島に別荘がありました。そこには、赤、緑、青の色ガラスがついたベランダがありました。私はまだ4歳でしたが、そこにあったガラスの窓を通して、そこから映る世界全体がさまざまな色で見えることに完全に魅了されました!」と話しています。

彼女はKonstfack芸術大学に入学し、在学中にすでに吹きガラスを試していました。彼女はすぐに熱い灯の中でガラスが不定形に形を変えるというガラスの性質に更に魅了されました。彼女はOrreforsガラス学校の夏期コースを受講した後、奨学金を受けながら、Orreforsのガラス工場で働きました。彼女は在学中からすでにOrreforsに雇用されていました。彼女の柔軟でエレガントなデザインとガラスに対する熱意と愛情はこのころから光輝いていたようです。

彼女の作品は、主に食器、特にワイングラスで、Intermezzo、Merlot、Difference、More、BeerなどのOrreforsでは定番となっているシリーズは、スウェーデン国内だけでなく国際的に名を馳せています。彼女が大切にしているのは、グラスを使うときの感覚・体験・バランス・飲みものが一番美味しく感じるデザインを大事にしています。

毎日使ってもらえる、ユーティリティグラスと、ガラスを最大限に美しく魅せるアートグラスの両方で、スウェーデンで高い評価を得て、展覧会を開催しています。

彼女は、名誉ある任務として、スウェーデン皇太子妃夫妻の結婚式で使われるグラスや、大学や教会・大聖堂の洗礼ボウルなどのデザインも任された経歴があります。2010 年にスウェーデンの名誉ある賞を政府から贈呈され、2005 年以来、彼女は大学の教授を務めており、スウェーデンのガラスの発展と研究・教育にも貢献しています。

ー 水の表情をガラスに投影 ー


宇宙から見た地球が青いのは、地球の70%は水で出来ているからです。 私は昔から海を愛し、水は脆弱でかけがえのない資源であるということを深く考えてきました。 水とガラスは密接に結びついています。ガラスは過冷却された液体です。
私は、ガラスに投影し、アートガラスシリーズ全体を通して、大切な資源を柔らかく動く形と深い海青で表現していきます。」
彼女は、常にガラスと水のガラスの関係をさまざまなレベルでテーマにして躍進を続けています。

今回コスタ ボダから発表したシリーズは、これからの季節にぴったりの彩りも華やかな小ぶりなシリーズ。見る角度や光の屈折によって鮮やかに変化するデザイン「Iris」という手吹きのシリーズを生み出しました。ひとつひとつHandmadeでつくられています。”

「Iris(アイリス)」とは虹彩(こうさい)という意味。 ギリシャ神話にも登場する虹の女神の名前でもあります。
七色に輝く衣をまとい、大きな翼をもつ美しい女神をガラスに巧みに表現したIrisのようです。